手取層群は,わが国最大の分布面積をもつ含陸成層上部中生界である.北陸地方の白山周辺では, 同層群の中・上部の陸成層が分布し,その岩相層序の解明と側方への広がりを把握するためには,岩相層序区分された「層」を複数セットにして,追跡することが必要である.写真は,手取川上流の湯之谷に露出する崖に観察される, 桑島層の砂岩泥岩互層とその上位のアマゴ谷層の砂岩層である.これらの地層は尾根に沿っておよそ30°で傾斜するので,この地点より標高が低く,深く侵食された谷では,桑島層より下位の大谷山層の砂岩層が露出する.同じ層序は,手取層群の模式層序が観察される荘川地域でも確認される.
(写真:小荒井千人 2004年7月22日撮影;説明:松川正樹)
諏訪盆地南西側斜面の下部更新統塩嶺累層安山岩溶岩のK‒Ar年代
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2021, 130(5), 615.
DOI:10.5026/jgeography.130.615
1948年福井地震における福井市中心部の液状化分布
—微地形分類図および液状化ハザードマップとの比較—
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2021, 130(5), 633.
DOI:10.5026/jgeography.130.633
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2021, 130(5), 653.
DOI:10.5026/jgeography.130.653
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2021, 130(5), 683.
DOI:10.5026/jgeography.130.683
西南日本古第三紀前弧での砕屑物分配パタンとテクトニクスへの新制限
—四国西部四万十帯,百笑層の砕屑性ジルコンU‒Pb年代—
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2021, 130(5), 707.
DOI:10.5026/jgeography.130.707