アイルランド西部スパニッシュポイントの海岸に露出する上部石炭系Central Clare 層群
アイルランド西部クレア県(County Clare)の大西洋岸には,上部石炭系Namurian 階のCentral Clare層群が広く露出している.Central Clare層群は,河川-デルタ環境で堆積した砕屑性堆積岩からなる.バレン・モハーの断崖ユネスコ・グローバル・ジオパークの一角をなすモハーの断崖(Cliffs of Moher)は,Central Clare層群が観察できる景勝地としてあまりにも有名だが,断崖絶壁であるため地層一枚一枚を間近に観察するには向いていない.これに対して,スパニッシュポイント(Spanish Point)では,引き潮時に,層理面が10~20°ほど傾いた砂岩・泥岩互層が海岸一面に姿を現す.波による侵食を受けて,地層が層理面に沿ってきれいにはがされており,斜交層理やリップルマークなどの堆積構造を観察することができる.なお,スパニッシュポイントは小さな村だが,ウィリークランシー・サマースクール(Willie Clancy Summer School:アイルランド有数のアイルランド音楽とダンスのサマースクール)の開催地ミルタウンマルベイ(Milltown Malbay)の近くであることから,日本人来訪者も多い.
(写真・解説:納谷友規 2014年7月13日撮影)
相模湾北縁部,姥島群島の三浦層群の層序と構造
—火砕岩鍵層の追跡による複合デュープレックス構造と断層伝播褶曲—
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2021, 130(1), 1.
DOI:10.5026/jgeography.130.1
南極半島ジェームズ・ロス島,Lachman II 岩屑被覆氷河の
表面高度変動の近年の気候変動に対する応答
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2021, 130(1), 27.
DOI:10.5026/jgeography.130.27
南中国雲南省小濫田セクションの浅海相最下部カンブリア系の詳細層序
—岩相・鍵層と地域・広域対比—
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2021, 130(1), 43.
DOI:10.5026/jgeography.130.43
西北海道の白亜紀–古第三紀前弧の後背地変遷
—蝦夷層群の砕屑性ジルコンU–Pb年代測定—
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2021, 130(1), 63.
DOI:10.5026/jgeography.130.63
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2021, 130(1), 85.
DOI:10.5026/jgeography.130.85
宮古島南東,マイバーバマ東部のビーチロックから採取した試料の
14C年代とその意義
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2021, 130(1), 99.
DOI:10.5026/jgeography.130.99
令和2年(2020年)7月豪雨によって熊本県南部で発生した斜面災害
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2021, 130(1), 107.
DOI:10.5026/jgeography.130.107
ニュージーランド・タウポ火山における西暦232 ± 10年噴火の推移(英文)
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2021, 130(1), 117.
DOI:10.5026/jgeography.130.117