A:2011年東日本大震災で噴砂が確認された地点で採取したコアの半裁写真.複雑に曲がった砂脈がかろうじて確認できる.縦の長さは23cm.
B:半裁コアから切り出したスラブの軟X線写真.スラブの厚さが10mmもあるので,砂脈の輪郭は不明瞭である.
C:半裁する前に撮影した2次元X線CT画像.A,Bと違って,砂脈が明瞭にみえる点に注目.
D:GrowCutアルゴリズムをCにほどこして,砂脈だけを抽出した結果.GrowCut アルゴリズムについては,本編の小特集で解説されている.
E:Dと同様に抽出した209枚の2次元画像を積層して3次元的にみせたもの.砂脈が複雑に折れ曲がり,また分岐している様子が確認できる.
A–C,EはNakashima and Komatsubara(2016)を改変.
(中島善人)
文 献
Nakashima, Y. and Komatsubara, J. (2016): Seismically induced soft-sediment deformation structures revealed by X-ray computed tomography of boring cores. Tectonophysics, 683, 138–147.
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(6), 665.
DOI:10.5026/jgeography.126.665
2011年東北地方太平洋沖地震に伴って観測された火山地域での
局所的沈降に関する数値モデリング
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(6), 685.
DOI:10.5026/jgeography.126.685
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(6), 707.
DOI:10.5026/jgeography.126.707
小特集「地球科学からみた利根川下流域の液状化
─発生場の地学的・地史的特徴─」巻頭言
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(6), 711.
DOI:10.5026/jgeography.126.711
利根川下流域における液状化被害分布と沖積層の構造との関係(短報)
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(6), 715.
DOI:10.5026/jgeography.126.715
2011年東北地方太平洋沖地震による潮来市日の出地区の
液状化被害と液状化層の粒度組成(論説)
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(6), 731.
DOI:10.5026/jgeography.126.731
物理探査による利根川・鬼怒川旧河道の液状化発生域の浅部地下構造の推定(短報)
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(6), 749.
DOI:10.5026/jgeography.126.749
2011年東北地方太平洋沖地震による茨城県神栖市,鹿嶋市の
液状化発生域と砂利採取場分布の変遷との関係(論説)
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(6), 767.
DOI:10.5026/jgeography.126.767
画像セグメンテーション用アルゴリズムGrowCutの解説
─液状化画像を例題にして─(寄書)
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(6), 785.
DOI:10.5026/jgeography.126.785