高知県竜串(見残し)海岸の砂岩に生じた蜂の巣状風化(タフォニ)
砂岩や凝灰岩からなる岩石海岸には,しばしば蜂の巣状の穴が連なる侵食地形がみられ,大きいものはタフォニと称される.波浪による侵食は受けにくいが,波しぶきを頻繁にかぶる飛沫帯において,粒状の破砕を受けやすい岩石で発達が著しい.塩類風化作用がその最大の原因と考えられているが,蜂の巣状になる理由はよくわかっていない.穴の大きさは岩石物性(空隙構造や強度)と塩類風化を受けた時間の長さに影響される.
(写真・解説:松岡憲知 2005年12月28日撮影)
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(4), 407.
DOI:10.5026/jgeography.126.407
特集号「風化─ナノスケールからグローバルスケールまで─
2. 巨視的風化と応用研究」序説
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(4), 409.
DOI:10.5026/jgeography.126.409
波食棚の形成をもたらす海食崖の後退プロセス
─砂岩塊からなる石垣を利用したアプローチ─(論説)
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(4), 413.
DOI:10.5026/jgeography.126.413
火山角礫岩からなる急崖に発達するノッチ・タフォニの形成プロセスと岩盤崩落との関係
─香川県高松市五剣山の例─(短報)
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(4), 425.
DOI:10.5026/jgeography.126.425
ベルギー南部・オーバル修道院の建築石材にみられる
析出塩類の季節変化と環境要因(論説)
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(4), 439.
DOI:10.5026/jgeography.126.439
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(4), 455.
DOI:10.5026/jgeography.126.455
風化変質層の発達速度に関する一考察
─風化皮膜,風化殻,ロックバーニッシュの研究史から─(総説)
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(4), 473.
DOI:10.5026/jgeography.126.473
宇宙線生成核種を用いた岩盤の風化と土層の生成に関する速度論
─手法の原理,適用法,研究の現状と課題─(総説)
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(4), 487.
DOI:10.5026/jgeography.126.487
Journal of Geography (Chigaku Zasshi), 2017, 126(4), 513.
DOI:10.5026/jgeography.126.513